デザインの勉強をしたいと思っている。
とりわけグラフィックデザインに興味があり、専門学校に行きたいと思っているけど、具体的にどういうことを学ぶんだろう?
独学でもできるのか、学校に行くべきか悩んでいる。
デザイン系専門学校のグラフィックデザイン(ビジュアルデザイン)コースでは、色や形の基礎から学びます!
私は社会人になってからデザイン系専門学校の夜間部に入学しました。
2年制の学校だったのですが、最初の1年間は仕事と両立しながら、2年目は仕事を辞めて勉強に専念しました。
私が通った学校は、1年生で基礎のトレーニングを行い、2年生で実践的な課題をこなしていくカリキュラムでした。
そのため、2年生になるとグッと課題の難易度も上がりました。
今回は、私が通った学校を例に、基礎を習得する1年次にどのようなことを学ぶのかを書いてみようと思います。
- デザイン系の専門学校でどのようなことを学ぶのか知りたい
- 独学でデザインを学ぶことも考えているが、学校に通うのとどちらが良いのか検討したい
- デザイン系の専門学校がどのくらいキツいか知りたい
\どの学校に行くか悩んでいるなら、
まずは気になる学校に資料請求してみよう!/
私も、専門学校を選ぶときにはまず資料(パンフレット)請求をしました。
パンフレットには情報がわかりやすくまとめられており、学校のサイトに載っている情報以外の有意義な情報(入試の過去問や生徒のインタビューなど)も得ることができたので、おすすめです。
グラフィックデザイン(ビジュアルデザイン)の専門学校では何を学ぶの?〜1年生・基礎編〜
まず前提として、私が通った学校の特徴をまとめます。
- 課題が多い。とにかく多い。
- 昼間部で3年間で学ぶ内容を、夜間部では2年間で学ぶため、授業の内容はかなり濃く、スピーディ。
- デザイン系のツールを学ぶことが目的ではなく、美的感覚を養いながらデザインを学んでいく。
ではここから、私の経験談も交えながら学んだことを書いていきます。
デザインの基礎
情報のビジュアル化とは何か、ということを、形態の単純化などを通じて学びます。
具体的には、ポスター、シンボルマーク、ピクトグラム制作などです。
そのものだけで、誰が見ても、どこから見ても情報がパッと伝わるものをデザインすることがビジュアルデザインなのだということを学びました。
1年生の後半になると、PC使用が解禁されました。むしろ、PCを活用しなければなりませんでした。
色彩
色彩検定などでも学ぶような、色彩について体系立てて実践を通じて学びます。
テーマに合わせて、絵の具やカラーチップを使って、何通りもの色の組み合わせのパターンを作っていくことで一番しっくりくる組み合わせを考えていきました。
絵の具で色を混ぜた経験は、PCで色の調整をするとき(CMYKを調整するときなど)に役立っています。
夜中に一生懸命絵の具を混ぜ混ぜしていたのも良い思い出です…混ぜても混ぜても色が出せない時は泣きそうになりました(笑)
この授業は週1で、毎回課題提出がありました。
この授業で絵の具で作ったカラーチップがこちらです。(汗と涙の結晶…笑)
ちなみに作業後、下に敷いていた紙はこんな感じになりました。(色を塗り重ねた痕跡が…涙)
形
単純な形態を使って、空間や動きの表現の仕方を学びました。
こちらもPCではなく自分で絵の具やペンを使い、アナログ手法で行いました。
この授業も、毎回課題提出がありました。提出前夜に作業して、睡眠不足の状態で朝仕事に行っていました…(苦笑)
デッサン
※写真はイメージです。
画面の使い方や陰影、質感の表現などをデッサンを通じて学びます。
デッサンは授業内で課題が完結するので、宿題は出ませんでした。
例えば、デザインをしているときに、どこに影が落ちていれば自然なんだろう?光がこう当たっているからこっちか…、と考えたりするときですね。
写真撮影
カメラの基本的な使い方もそうですが(一眼レフ)、照明の当て方やカメラの設定(絞りやホワイトバランスなど)を駆使して、そのテーマに合った画面を作り出すことを学びました。
外で撮影してこなければならない課題もあったりしたため、可能な限りカメラを持ち歩いていました。
タイポグラフィ
フォントや文字組みについて学びました。
課題では、自分でロゴを制作したりしました。
イラストレーション
どのようにイラストを上手に描くか、というより、いかにイラストを使ってある特定のコンセプトを表現するか、に重点が置かれていた気がします。
具体的には、LINEのスタンプ、ポスターなどを制作しました。
DTP
印刷の歴史をはじめ、Adobe IllustratorやPhotoshopの使い方を学びました。
まとめ:1年生では基礎を学ぶため、自分の手を動かすアナログな課題が多い
1年生での基礎があったからこそ、2年生での実践的な課題の制作にスムーズに移行することができたし、社会人になってデザインの仕事をするようになってからも違和感なく作業ができたと思います。
2年生〜応用編〜に続きます。