今は社会に出て働いているけれども、学びたいことができた。
学校に通って勉強したいと思っているけれども、仕事は辞めた方がいいんだろうか?
辞めることのメリットがあれば知りたい。
私は社会人になってから学び直しをするために仕事を辞めましたが、勉強に専念できた他にもよかったことがいくつもありました!
私は大学卒業後、新卒で企業に就職しましたが、社会に出てから学び直したいこと(グラフィックデザイン)ができ、社会人6年目から夜間のデザイン系専門学校に入学しました。
2年制の学校だったのですが、最初の1年目は仕事と両立しながら、2年目は仕事を辞め、1年間勉強に専念しました。
私の詳しい経歴はこちら。
仕事を辞め、無職の学生になってしんどかったことはこちらの記事で書きましたので、よろしければ併せてどうぞ。
今回は反対に、仕事を辞めて「よかった」と思ったことを書いてみようと思います。
- 現在働いているが、学び直しのため学校に通いたいと思っており、仕事を辞めるべきか悩んでいる。
- 勉強のために仕事を辞めることが不安。デメリットばかり思い浮かんでしまう。
社会人になってから専門学校に通った私が、1年間仕事を辞めてよかったこと
よかったと思うことは、この7つです。
- 勉強に専念できた
- 勉強に100%、またはそれ以上の労力をつぎ込むことができた
- 背水の陣だったため、強い覚悟で就職活動に挑むことができた
- 将来について深く考えることができた
- 当たり前にあったものに対して改めて必要だと感じることができた
- 定期的な収入の必要性を実感し、働く意欲が高まった
- 必要な睡眠を確保することができた
では詳しく説明していきます。
勉強に専念できた
元々これが一番の目的で仕事を辞めたので、それが達成できたことが最もよかったことです。
他のことを考えず、デザインの勉強だけに集中することができました。そしてクラスで一番での卒業という結果も付いてきました。
勉強に100%、またはそれ以上の労力をつぎ込むことができた
それまでは仕事と学校を両立していたこともあり、会社では仕事上での目標を達成するためにあらゆる力をつぎ込む必要があったし、学校では学生モードになって授業や課題に力を注がなければなりませんでした。
2つのことに同時に労力を使うことは簡単なことではありませんでした。片方を頑張りすぎるともう片方が少しないがしろになることもあり、バランスを取ることが難しかったです。
バランスを取れたとしても、仕事と勉強、それぞれに多くても100%の力しか注げず、それ以上のプラスαができないことがとてももどかしかったです。
そのため、仕事を辞めてデザインの勉強、課題の制作に100%、またはそれ以上の労力をつぎ込めたことが嬉しかったです。
背水の陣だったため、強い覚悟で就職活動に挑むことができた
仕事を辞めているので、「なにがなんでも就職して次の仕事に就くぞ」という覚悟で就職活動(私の場合は転職活動とも言えます)に挑んでいました。
もう後には戻れない、失敗できない、そんな厳しい環境が私の就職活動における背中をさらに押してくれたと思います。また、当時の「絶対デザイナーになる」という気持ちをさらに高めてくれたと思うし、その覚悟を強固なものにしてくれたと思います。もちろん精神的にはぎりぎりでしたが(笑)
将来について深く考えることができた
それまでは仕事もしていたので、あまりゆっくり時間をとって将来について考える時間がありませんでした。というより、常に考えることがたくさんあって疲れていたので、じっくり考えることを避けていたのかもしれません。
仕事を辞めると、必然的にまとまった時間がとれるようになります。その時間で、「私は本当にデザイナーになりたいのか」「どうしてデザイナーになりたいのか」「そもそも将来何者になりたいのか」「どういう人間になりたいのか」といった深い面まで突き詰めることができました。
(結局、デザイナーになって1年未満で転職しているので、もしかしたら突き詰め方が甘かったのかもしれませんが…無駄だったとは全く思っていません。)
当たり前にあったものに対して改めて必要だと感じることができた
働くことに対する報酬を得ること、誰か周りに話す人が常にいる環境、自分の家以外に毎日行ける場所(会社のオフィス)があるということ、朝起きて夜寝る規則正しい生活、といったような、会社で仕事をしていれば当たり前にあるようなものが自分の生活にとって大事だったことが分かりました。ただ仕事をそのまま続けていたらわからなかったことです。
自分はフリーランスという働き方に向いているのかどうかについてもこの経験で学ぶことができました。
定期的な収入の必要性を実感し、働く意欲が高まった
仕事を辞めて無職だった1年間の間は、主にそれまでの貯金で生活しており、定期的な収入はありませんでした。そのため、常に貯金をにらめ合いっこ。「学費があといくらで、生活費はどのくらいで…、だから今月はいくら自由に使えて…」といったことを考える時間が増えました。もちろん、定期的な収入があろうがなかろうが家計については常に考える必要がありますが、それを考えすぎて他のことが手につかないのでは精神的に余裕が持てないと実感しました。
会社で働いていたときは、辛いことがあればすぐに「仕事を辞めたい」と思っていた私ですが、定期的な収入があることが心の余裕に繋がるのだと実感することができました。これにより、「働くこと」に対する意欲を高めることができたと思います。
必要な睡眠を確保することができた
こちらの記事でも書きましたが、仕事と学校を両立している間はとにかく睡眠時間を削る必要があり、睡眠が十分とは言えない状態で過ごしていました。
仕事を辞めた後はまとまった時間がとれるようになり、学校の課題に夜遅くまで取り組んだとしても、十分な睡眠時間を確保することができました。それにより以前より健康的な生活が送れるようになりました。睡眠がとれるようになったことは自分の生活の質の向上に大きく貢献したと思います。
まとめ:仕事を辞めて学校の勉強に専念したことは、生活面、勉強面など、様々な面でメリットがあった
無職だった1年間は、気持ちの面でしんどかったことも多くありましたが、生活面、勉強面など、様々な面でメリットがありました。
「長い人生、今後勉強に時間が取れる時間があるかどうかわからない、今こそ勉強に集中したい」という気持ちで仕事を辞めましたが、学生として学校の勉強に専念することができ、デザインの勉強面ではもちろん、その他にも今後活かせる経験ができたと思います。
もしこの記事が、学校を行くために仕事を辞めるか悩んでいる方などの参考になればうれしいです。
最後に:すぐに仕事を辞める必要はないと思う
仕事を辞めてよかったことをたくさん書きましたが、決してすぐに退職することを推奨しているわけではありません。
自分の経験から、すぐに辞める必要はないと思った理由をこちらに書きましたので、よろしければこちらもどうぞ。