今やっている仕事のほかにやってみたいことがある。その職種に就くために学校で学びたい。進学するために、今の仕事はやめるべき…?
そんな悩みを持っている方へ。
私は企業の正社員としてフルタイムで働いていましたが、デザイン系の専門学校の夜間部(2年制)に入学するとき、同じようなことで悩みました。学校が始まるまで、とにかく私は不安でした。
結果的に、1年間は会社で働きながら学校に通い、2年目は会社を辞めて勉強に専念しましたが、個人的な意見としては、特別な理由がなければすぐには仕事は辞めないで、走り始めてから考えればいいと思います。
そう思う理由を書いてみたいと思います。
- 社会人だが、学びたいことができた。学校に通うために仕事を辞めるか迷っている。
- 周りの人に相談しても「仕事は辞めない方がいい」と言われるが、本当にそうなのか疑問。
- 社会人の学び直しをしたい。仕事を辞めるつもりだが、本当にそうしていいのか不安。もしかしたら両立できるかもしれないという希望もある。
社会人が進学するとき、すぐには仕事を辞めなくていいと思う理由
意外と会社と学校は両立できる
時間的にも、精神的にも少し無理をしなければならないことはあるし、職場環境にもよると思いますが、無理なことはないです。
休日や、会社の昼休みの時間、出勤前の朝、寝る前の数時間など、時間はあります。学校に通い始めれば嫌でも時間を作るようになるし、見つけるようになります。仕事も、学校の課題も、時間内でやりくりする方法を身につけるようになります。
前もってスケジュールを組めば、両立は不可能ではなかったです。
ここだけの話、お金で時間を買うのも手です。(社会人学生の特権です!)常識の範囲内で、自分の学びに影響のない範囲内で。
職場環境にもよる、と書きましたが、私が学校と両立するうえで恵まれていたと思う当時の職場環境の要素を挙げてみます。
もし同じような環境があるなら、学校に入ってから、本当に会社を辞めるべきかゆっくり考えればいいと思います。
- フレックス勤務制
- 比較的、有給休暇が取りやすい
- リモート勤務ができる
- ルーチンワークが多い
- 残業が少ない
- 会社から学校までの距離が比較的近い
今後のキャリアを考える猶予期間ができる
学校で学び始めれば考えが変わることもあります。
私は学校に通い始めてから、本当にデザイナーになりたいのか、デザインの学校で学んだことをデザイナーとして活かさなくても、今の業務、または今の会社の中の別の部署で活かすこともできるのではないか、等々、色々考えることがありました。
また、学校に入る前は、卒業したら転職しようと思っていましたが、社内でデザイン系の部署に異動させてもらうという選択肢も考えるようになりました。そのために、社内のデザイナーさんに相談させていただいたりもしました。
それができたのは、1年間、学校に通いながら仕事を続けていたからです。
働きながら学校に通うことで、今後のキャリアについて見つめ直すための猶予期間ができました。
会社はいつでも辞められる
退職願を出す期限は決まっていると思うので、いつでも、というわけではないですが、辞めようと思えば会社は辞められます。
それでもすぐに仕事を辞めたいのなら、辞めても後悔しない自信があるかどうか考えてみてください。そしてその「後悔なんてしない!」という気持ちは、一時的かつ感情的なものではないかどうか。
辞めたときのメリットとデメリットや、今の職場で働く上で価値を感じていることを書き出してみるのもいいと思います。周りの人に相談してみるのもいいと思います。自分より人生経験のある人、しかも複数人に相談することをおすすめします。
もしわずかでも後悔してしまうと思うのなら、今の職場で働きながら学校に通えるような制度が会社にないか規程を調べてみたり、職場の人と相談してみてほしいです。
私は、転職してから、前の職場がいかに恵まれていたかを痛感しました。
辞めてしまった後に、やっぱり前の会社に戻りたいと後悔しても遅いです。
まとめ:試しに仕事と学校を両立してみてから辞めることを考えてもいいと思う
もう後がない状況に自分を追い込む方法もあるかもしれませんが、少しでも自分の考えが変わるかもしれないと思うのなら、学校に入学するにあたって仕事をすぐに辞める必要はないと思います。
私も両立は難しい、と入学前に言われたこともありましたが、1年間仕事と学校を両立する中で、学校では成績もそこそこ取れていたし、問題なく進級もできました。会社でも人並み程度の評価をいただき、昇給もできました。
もし、社会人だけど学校に通いたくて、そのために仕事を辞めるべきか悩んでいる方がいるのであれば、この記事が少しでも役に立てば幸いです。
おまけ:会社を辞めて無職の学生になって思ったこと
冒頭でお話したように、学校の2年目は仕事を辞めて学校に専念しましたが、その間に思ったことがあるので、こちらも会社を辞めるか考える時の材料にしていただければうれしいです。