社会人として働いているけど、別に今の仕事はやりたいことではないような気がする。かといって、本当に自分がしたいことが何なのかはわからない。
そんな方へ。
私は大学を卒業して働き始めて数年経っても自分が何をしたいのか、今後何をどうしたいのかがわからないままでした。その状態を抜け出すべく、いくつかやってみたことがあるので書いてみようと思います。
- もう社会人の20代半ば。いまだにやりたいことがないが、見つけたい。見つけるために何をすればいいのかヒントが知りたい。
- 漠然と、今やっている仕事が楽しくないと感じている。どうすれば楽しいと思えることを見つけられるのか知りたい。
- あまり外に出る方ではなく、趣味もあまりない。見つけたいとは思っているが、どうすればいいのかわからない。
社会人になっても目標も夢もなかった私が、20代半ばでやりたいことを見つけるためにやったこと
仕事で:作業を分解して、何をしているときが楽しいか考えてみる
やっている仕事の作業を紙に書き出してみて、何をしているときが夢中になれるのか考えてみました。
その結果、私の場合は、情報を整理しながら資料やマニュアルを作ったりする仕事をしているときが一番おもしろいと感じていることがわかりました。
そこから、散在した情報を整えて伝わりやすくする、グラフィックデザイナーという職業に興味を持ちました。
仕事を一つの塊でしか捉えていなかったときには気づかなかったことです。
一つの仕事でも、部署間の調整、提案、プレゼン、会議の進行、議事録作成…、等々、様々な業務に分解できると思います。
その中で、一番自分が苦でないと感じているものが何かを考えてみると、自分が何をしたいのかを見つけるための判断材料になると思います。
プライベートで:外に出て、色々なものを見てみる
私はもともと出不精でした。
以前まで:休日は家でダラダラするだけ。インプットが増えなかった。
一人でどこにも行けず、本を読んだりするわけでもなく、当時は映画やドラマにもそこまで興味がなかったため、土日を家でだらだら無駄に過ごしてしまう日々を送っていました。自分から友達を誘うタイプでもなかったし、都会まで電車で出るなら家にいた方が楽と思ってしまっていました。土曜日が始まったと思ったら、気づけば日曜日のサザエさんが流れていて、月曜日への憂鬱感が増す。そんな日々でした。
自分の余暇に何もしないので、何もインプットが増えません。自分が何をしたいかを考えるための判断材料がないのです。
別にやりたい仕事じゃないし、とぶつくさ言っている割に、何も行動していませんでした。それに気づいたころには、20代中盤にさしかかろうとしていました。
行動範囲が広がり、もっと色々なものを見たいと思うようになった
社会人になって2年目の春も終わる頃、初めて一人で映画を見に行ったのを境に、もっと映画を見たいと思うようになり、美術家やギャラリーへ展覧会に行くようにもなりました。なんだか無性にインプットをもっと増やしたい!と思うようになったのです。一人で自由に行動できるようになり、解き放たれた気分でした。
映画も展覧会も年に数回行くか行かないか、なんなら誰かに誘われないと行かなかった私が、それまでの約20年間の時間を取り戻すように狂ったように映画を見たり展覧会に行くようになりました。気に入ったものがあれば、何回もリピートしたりしました。連休があれば、地方の美術館にまで足を運ぶようにもなりました。
グラフィックデザイナーに興味を持つ
こうしてたくさんのものを見るうちに、いつしか私も何か作ってみたいと思うようになりました。元々デザインに興味があったということもあり、グラフィックデザイナーの仕事をしてみたいと考えるようになったのです。
頭の中で一人で考えていても前に進めません。何がしたいかわからなくなったら、色々なものを見て、インプットを増やすといいと思います。
とことん周りの人の影響を受けてみる
私は社会人1、2年目くらいまで、仲の良い人以外に対して積極的に興味を持とうとしていませんでした。周囲に関して異常なほど無関心でした。
以前までは、自分の狭い世界に閉じこもっていた
でも、それだと自分が見る世界や価値観に変化がないということに気づき、積極的に人に興味を持つようにしました。
社会に出て色々な人と接する中で、「あなたの趣味は何?」「好きなものは?」「好きな映画は?」「土日は何をしているの?」と、自分に関する質問をされることが増え、それに答えられない自分に気づいたのです。そのとき、自分がいかに自分だけの世界に閉じこもっていたかを実感しました。
周りの人の真似をしたり、ついて行ってみた
趣味がないなら、誰かが好きなことを自分も真似してやってみればいい。土日に何をすればいいかわからないなら、友達についてどこかに行ってみればいい。音楽のことをよく知らないなら、周りの人が聞いている音楽を自分も聞いてみればいい。
きっと他の人は学生から当たり前のようにやってきただろうことを、自分は頑なにやってこなかったのです。頑固だったのか、シャイだったのか、恥ずかしかったのかわからないのですが。(今でもシャイですが。)
恥を捨てて、とことん周囲の人の影響を受けてみることにしました。会社に入って仲良くなった友達や、大学を卒業して仲良くなった大学の友人たち。誰かの影響で何かに関して深く興味を持つようになって、わからないことがあれば、ネットで調べてみたり、動画を見てみたり、雑誌を買って読んでみる。あるいはその人に聞いてみる。会話のきっかけにもなるので一石二鳥です。
自分の視野や興味が広がった
一つのことに興味を持つと、それに関連したことも知りたいと思うようになります。
私の場合は一つの例ですが、写真展に行ったり、カメラ好きの友人を見ている中でカメラで写真を撮ることに興味を持った結果、色々な写真家の作品を見るようになりました。
自分が何がしたいかわからないのなら、周りの人がやっていることを自分も試してみるのが手っ取り早いと思いました。
まとめ:仕事・プライベートの両方で行動してみたことで、やりたいことを見つけた
今振り返ってみるとこれらが、やりたいことを見つけるために役立ったと感じています。
もちろん他にもやりたいことを見つけるきっかけはあったと思いますが、主なものを書いてみました。
とはいえ、最終的にどうなりたいのか、何ができる人になりたいのか、まだ模索中です。私の自分探しは今も継続中です。
もし、なんだか今の仕事は自分のやりたいことではない気がするけれど、これといって何がしたいのかはわからない、という方にとって、この記事が参考になれば幸いです。