現在仕事をしているけれども、デザイン系の専門学校に行って学び直したい。
一体どのくらいの費用がかかるんだろう…?これからどのくらい貯金が必要だろうか。
そんな悩みを持っている方へ。
私は仕事を辞めて、1年間、働かずに夜間のデザイン系専門学校に通い、グラフィックデザインの勉強をしました。
そのために必要だった費用について書きたいと思います。
- デザイン系の専門学校に通うのに必要な費用が知りたい。
- 仕事を辞めて専門学校に通おうと思っているが、どのくらいの費用がかかるか知って備えたい。
脱サラしてデザイン系の専門学校(夜間)に通うために必要な一年間のお金の話
学費:夜間部の授業料、施設利用費など
1年間で約75万円ほどでした。(そのため、2年間で150万円。)
1年次は入学金がかかるので2年次より高かったですが、平均すると1年間の学費はそのくらいになります。
私が通っていた学校には、独自の奨学金制度がありました。私は利用しませんでしたが(申請しましたが通りませんでした…)、各学校によって独自の制度があると思います。
また、厚生労働省による「教育訓練給付制度」というものもあります。
これは一定の期間、雇用保険の被保険者だった人が対象となる制度で、指定されている対象の講座(専門学校などで開講されているもの)を受講すると、その費用の一部が支給されるそうです。
[出典:「教育訓練給付制度」(厚生労働省)]
私が通った専門学校はこの対象になっていなかったようなので利用できませんでしたが、行きたい学校が対象となっているか調べてみるか、あるいはここから学校を決めるのもいいかもしれません。
適用条件や、対象講座一覧など、詳細は厚生労働省のページを見てみてください。
生活費:独身(一人暮らし)の生活費
1年間で、およそ180万円。
家賃、その他の生活費。人によって違うと思いますが、大体1か月あたり15万円ほどといったところでしょうか。
税金:保険料の支払い、住民税
退職してすぐに転職せず、働かない場合、基本的には自分で健康保険や国民年金、住民税を納める必要があります。
健康保険は、自分で国民健康保険に入るのか、あるいは家族の扶養に入るのか、など、いくつか選択肢があります。それによってかかる費用も変わります。
また、国民健康保険の場合は、住民税と同様に、それまでの自分の収入や住んでいる場所によって異なってくるので、あらかじめどのくらいになるのかを調べておくといいと思います。
国民年金の保険料は、国民年金機構のウェブサイトで確認できます。令和2年度は16,540円となっていました。
[出典:「国民年金保険料」(国民年金機構)]
なお、国民年金については納めることが難しい場合は、免除制度を利用し、後から納めることもできるそうです。
材料費、機材・ソフトウェア費
全て合わせて2年間で50〜60万円ほどかかったと思います。なので、1年間では平均で25〜30万円ほどかかった計算になります。
材料費やその他課題のためにかかる費用はバカになりません。一つの課題で数万円かかってしまうこともありました。
私の場合は、ざっと以下に関する費用がかかりました。
ありがたいことに、プリンター本体や、カメラの三脚は譲ってもらえたのでお金はかかっていません。
機材・ソフトウェア
- MacBook Pro
- 一眼レフカメラ
- Adobe Creative Cloud
- フォント関連のソフトウェア
- USB、SDカード
材料
教材費
特に1年次は基礎の勉強が多いので、色彩関連の教材などの費用がかかりました。
画材
アクリル絵の具、筆、パレット、など。
(画材は意外と高いです。)
紙
印刷用紙、デッサン用の画用紙、ケント紙、課題で使いたいテクスチャのある特殊な紙、など。
(どのくらい使ったか覚えていないほどです。ありとあらゆる紙を使いました。良い紙だと値段がはります。)
プリンターのインク
グラフィックデザインを専攻していたので、ものすごくたくさん印刷しました。
(正規のインクは高いのですが、信用できるのでそれを買っていました。)
その他
撮影で使いたいものや、課題製作に必要なその他の材料
その他の費用
印刷費 | 課題は、主にKinko’sなどの外部の印刷会社や、学校で出力していました(有料)。大判だと1枚2,000円にもなります。 |
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加工費 | レーザーカッターなどで、特殊な加工をしたい場合。 |
その他:交際費や、自主学習のための費用
展覧会に行く費用や、交際費は確保しておいた方がいいと思います。
有料の展覧会だと、学生料金は大体平均して1,000円ほどだと思うので、もし月に1回行くとして12,000円。
交際費は1年間で12万円ほどでしょうか。
学校の外で色々なことを吸収するために少し遠くの美術館に行ってみたり、なんだかんだ人と関わることは大事だと思います。色々な知識を得たり、影響を受けたりすることは作品制作にも役立ちます。
学生の間は学割料金で新幹線に乗れたり、美術館や映画館に行けたりするので、使える特典は使い倒すのがいいと思います。
まとめ:自分の年収くらいの金額を貯めて、全ての費用の支払いに備えた結果、余裕を持って一年を過ごせた
仕事を辞めて、デザイン系の専門学校に通うためにかかる1年間の費用について書いてみました。
私は心配性なので、会社を辞める直前の自分の年収くらいの貯金を貯めて退職しました。
どのくらいの費用がかかりそうか、一度シミュレーションしてみてください。
仕事を辞めてデザイン系の専門学校に行きたいと思っている方にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。